もともと日本人は穀物と野菜を主体とする食生活を送ってきましたが、
戦後、肉食や乳製品の多い欧米流の食事をとるようになりました。
これが、もともと草食動物系だった日本人の腸にとっては大きな負担になったといわれます。
結果として、便秘に悩む人が急増し、「大腸ガン」の患者数も大きく増えました。
最近、日本で腸内フローラが脚光を浴びていますが、裏返してみれば、
それだけ日本人の腸内環境が悪化しているということです。
へそヒーリングは、日本人の腸の状態を良くするのに適したプログラムです。
へそヒーリングをすることで腹部に広がっている腸神経系が刺激され、
腸のぜん動運動と撹拌運動の促進によって消化能力が高まり、排泄活動がスムーズになります。
★へそヒーリング1段階:へそ呼吸★
へそ呼吸は両手の指やへそヒーリングツールでおへそをリズミカルに刺激しながら、
吐き出す呼吸に集中して身体と心のリラックスを促します。
職場などでは、仕事の合間にイスに座ったまま簡単にへそ呼吸を行えるので、
へそヒーリングの生活化に役立ちます。
手で行う場合は、肩に力が入りすぎないように注意しましょう。
1. イスに座り、背もたれに上体をよりかからせます。
2. 両手の指、またはへそヒーリングツールでへそを押します。
3. 肩の力を抜き、馬に乗るようにリズミカルに押します。
4. へそを押すときに口や鼻から息をフッフッフッと吐き出します。
吐き出す呼吸に集中すると、リラックス効果が高まります。
5. 回数にして100~300回、時間にして1~3分が一度に行う目安です。
一度に長い時間行うよりも短い時間で1日に数回行うほうが効果的です。
6. へそヒーリングを行っている間は、意識を完全にお腹に集中します。
7. へそヒーリングが終わると、お腹や手先・足先など、全身を感じてみます。
8. お腹が温かくなっているのを感じてみます。
そして、お腹までゆったりと息を吸い込みながら呼吸し、
ほぐれてやわらかくなったお腹の動きを感じてみます。