「運動感覚」が目覚めるイルチブレインヨガの効果


イルチブレインヨガは、運動感覚を呼び覚ますのにたいへん効果的とされます。そのワケは、脳が活性化されて、関節や筋肉の動きをより敏感に感じ取れるようになるからです。今回は、イルチブレインヨガの運動感覚強化法を紹介します。

子どもは、成長するにつれて、三輪車がこげるようになり、やがて二輪の自転車に乗れるようになります。また、公園では最初砂場で遊ぶくらいだったのが、ブランコができるようになり、やがて鉄棒で逆上がりもできるようになります。

こうした上達は、単に筋力がアップするから実現するのではありません。関節や筋肉の位置や動きを把握し、調節する「運動感覚」(固有感覚)が発達するからです。

運動感覚とは、私たちの体がどんな姿勢を取っているのか、いかなる動きをしているのかといった情報を正確に感知し、判断する能力です。運動感覚のおかげで、私たちは、複雑で細かな動作をこなすことができるのです。

運動感覚を養うと、体が器用になり、思う通りに手足や腰などを動かせるようになります。さらに、体のメカニズムをより深く感じることができるようになるため、体に負担がかかるような姿勢や動作を避けられるようになります。

イルチブレインヨガをすれば、脳への血流の増加などを通して、運動感覚を強化することができます。今回紹介するのは、イルチブレインヨガの「首回し運動」です。長時間のパソコン作業などで硬くなった首筋を柔らかくすることで、運動感覚を回復させる効果が期待できます。

「運動感覚」が目覚めるイルチブレインヨガの効果

1: 背すじを伸ばして立ち、肩の力を抜きます。

2: 頭を前に倒し、首のうしろを伸ばします。あごが胸に触れるくらい深く下げます。

3: 頭を下げた状態で軽く左右にユラユラと揺らし、首の筋肉をやわらかくします。
(特定の角度で筋肉が張ったり、痛みが感じられたりした時は動作を止め、息を吐きながらゆっくり首を伸ばします)

4: 頭をゆっくり左右に動かして首の前面の筋肉をほぐします。あごから鎖骨を通って胸の筋肉が引っ張られるのを感じてみます。

5: 2~4を3回繰り返します。

6: 頭を左に傾け、右の首すじを伸ばします。右手にダンベルを持って行えば、より効果的です。

7: そのままの状態で頭を前後に軽く揺らし、首の筋肉をほぐします。

8: 同様に反対側も行います。

9: 6~8を3回繰り返します。

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