私たちの体には「気」が流れています。この気がスムーズに全身を循環していると、健康な状態になるというのが、東洋医学の基本的な考え方です。イルチブレインヨガも、この考えをもとに、さまざまな効果のあるヨガ体操を実践しています。
現代人は、気の流れが滞りやすいです。ストレスや不規則な生活によって、自律神経が乱れることなどが原因です。とくに、気が停滞しやすいのが下半身です。気や血液が上半身や脳にたまり、下のほうに降りてこなくなるのです。その結果、冷え性や代謝の悪化を引き起こします。
そこでイルチブレインヨガがお勧めしているのが、つま先たたきです。両足のかかとをそろえた状態で、つま先どうしをコンコンとぶつける簡単な体操です。
つま先たたきでは、まず、あおむけになるか、床に脚を伸ばして座ります。その体勢で、つま先を両側に開いたり、閉じたりします。閉じるときは、足の親指どうしがぶつかります。開いたときは、小指が床につくようにします。
つま先が刺激されると、意識が下半身に向かい、上半身にたまったエネルギーが下のほうに流れます。さらに、体の末端にある毛細血管が拡張されるため、血液のめぐりが良くなる効果が期待できます。
また、ゆるんだ股関節(こかんせつ)が引き締まり、骨盤の歪みが矯正されることで、姿勢が正しくなります。熟睡を促すのにも効果的です。
つま先たたきをやるときは、両足のかかとが離れないように注意しましょう。最初は100回から始め、しだいに数を増やして500回行うようにしましょう。
つま先たたき
1.足をのばし、かかとをつけます。
2.つま先を両側に開いたり、閉じたりします。
コメント