生理痛を緩和する効果が期待できるイルチブレインヨガの体操をいくつか紹介したいと思います。
「生理が来て何ともない人もいるのに、何で私ばかりが…」。そう思っていませんか?でも、生理痛に悩んでいる人は大勢います。日常生活に支障が出るほどの生理痛を感じる人は3人に1人。動けなくなるほどの痛みを感じる人は1~2割とされます。中には、鎮痛剤を飲んでも日常生活を送れない人もいます。台湾の国立陽明大学の研究チームによると、生理痛が慢性的になると、脳の構造に異常が起きやすくなるといいます。
生理痛がひとくなる原因の一つが、血流の悪化です。子宮の血流が弱いと、生理の血液を押し出すための収縮運動がより強くなくてはなりません。その結果、痛みがひどくなるわけです。
血行促進の大敵が体の冷えです。体質的に冷えやすい人は、暖房のきいた部屋にいても、体の内側は冷えています。もともと女性の身体は冷えに弱いです。冷え対策をしっかりとすることが、生理痛対策のカギを握ります。
イルチブレインヨガでは、下半身の気エネルギーや血のめぐりを良くすることで冷えを改善していくエクササイズです。とくに腸運動や足裏を合わせて上体を曲げるポーズなどは、生理痛緩和に高い効果が期待できます。
生理痛にお悩みの方におすすめの体操を3つ紹介します。
イルチブレインヨガの<生理痛緩和体操>
①腸運動
腸運動は、下腹を膨らませたり、へこませたりするというシンプルな体操です。下腹に意識を集中させるのがポイント。これだけのカンタンな動きで、子宮まわりをぽかぽかと温かくなっていきます。1度に300~500回くらい行うといいでしょう。
②三陰交(さんいんこう)のツボを押す
足のくるぶしから指3本分(7~8センチ)上のところに、「三陰交」というツボがあります。このツボは、肝臓、すい臓、腎臓とつながっています。
この三陰交を両手の親指で押して刺激を与えると、生理痛が軽くなる効果が期待できます。月経過多の対策にもなるとされます。ただし、妊娠中の方は行わないでください。
③足裏を合わせて上体を下げる
両足の裏同士をぴたりと合わせて座り、両手で足のつま先をつかみます。息を吸いながら上体を曲げ、完全に下げた状態で息を止めます。呼吸が腰の下まで降りていくのを感じながら、数字をゆっくり10まで数えます。その後、息を長く吐き出しながら上体を起こします。
この動作は股関節に圧力がかかるので、終わったあとは足を伸ばしてゆらゆらと振って股関節をほぐしましょう。一日に3回くらい行うといいでしょう。生理痛の緩和や生理不順の改善に効果が期待できます。心の安定にも役立ちます。
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