へその下の「丹田」(たんでん)は私たちの体の中心とされ、全身を動かすためのバッテリーのような働きを持っています。丹田にエネルギーを蓄え、健康度をアップさせる効果のあるイルチブレインヨガの「丹田強化の体操」を紹介します。
「丹田」は武道の世界ではよく使われる言葉ですが、ふだんの生活ではめったに聞くことがありません。しかし、私たちがもっとも優れた運動能力を発揮できるのは、体の重心が丹田に置かれているときだといいます。剣道などの武道家のほか、一流のダンサーやモデルも、丹田を意識してさまざまな動きやポーズをとります。
丹田に意識が集まると、下腹がポカポカと温かくなっていきます。頭にたまっていた気エネルギーがお腹のほうに降りてくるためです。そうなると、下半身までしっかりと血液が循環するようになり、冷えは解消されます。その一方で、頭はスッキリと涼しくなります。この状態は、東洋医学でもたいへん健康的な状態とされます。
イルチブレインヨガの「丹田強化の体操」は、丹田をエネルギーで満たすための運動です。このポーズを行うと、丹田を意識する力が強くなるほか、首と頭の部分の血液の循環がよくなるなどの効果も期待できます。
<イルチブレインヨガの丹田強化の体操>
あお向けに寝た状態で、両腕と両足を上げます。手のひらを上に向け、しっかり広げます。両足のひざを直角に曲げます。股関節、ひざ、足首がそれぞれ直角になるようにします。
つま先はキュッと体のほうに引きます。ひざとひざの間は、握りこぶしひとつ分くらいの幅に開きます。(あまり開きすぎないように注意しましょう)
手のひらで空を押し上げるような感覚で、腕を伸ばします。
腰を床に密着させると、腰の強化にも効果的です。
★さらに充電効果の高い姿勢をやってみましょう!
頭を持ちあげて、丹田を見ます。しばらくその姿勢をキープします。首の後ろが強く引っ張られるのを感じて下さい。
とてもきつい姿勢なので、無理をせず、まずは10秒間キープしましょう。慣れてきたら、徐々に時間を伸ばしていってください。
ポイント
・常に丹田に意識を向けます。呼吸はゆっくりと吐き出します。
・ヘルニアの症状がある人は、一人ではやらず、トレーナーと相談しながら行ってください。
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